木造2階建家屋解体工事雑感
今回、築40年位のしっかりとした木造2階建家屋の解体工事を担当しました。
工事は無事終了し、少し落ち着いているところです。
この後、法務局・税務署関係手続きとして「家屋滅失届」があります。これを以ってすべて完了となります。
建物等を解体する時には、工事前の手続き等がいろいろありますので、順を追ってお伝えしたいと思います。
まず、ガス・電気・電話・ケーブルテレビ線・水道関係があります。
いずれも施主様にお願いしなければならないのが、「使用停止届」です。それを以って我々業者は解体のための手続きを進めていくことになります。今回の場合は、以前から空き家になっていた建物でしたので、当方からの連絡だけで完了することが出来ました。
ガスは大阪ガスに連絡し、引き込み管の端末処理(側溝カット)。
電気は関西電力に連絡し、電気メーター及び引き込み線の撤去。
電話線はNTTに連絡し、引き込み線の撤去をしていただきました。
そして、もう一線引き込みがあったのでNTTに伝えたところ、JCOM線とのことでしたので、JCOMに連絡し現場で確認して頂いたところ、テレビの共聴アンテナ線でしたが、JCOMさんに引き込み線端末処理をしていただきました。
次に、「建設リサイクル法(建設工事に係る資材の再資源化に関する法律第10条第1項)に基づく届出書」があります。
これは府県及政令指定都市に届け出するものです(これは施主様の委任を受けて行います)。
着工する日の7日前までに行います。これをしなければ工事は出来ません。
これも無事許可を頂き、解体工事を行うことが出来る状況になりました。
そして、忘れてはならないのは「近隣あいさつ」です。
工事開始のほぼ1週間前には工事名・工事期間を明示した「工事のお知らせ」持って、ご近所の方にご挨拶します。
特に、解体時は音・埃が発生しますのでご周知願うためです。解体以外の工事でも、我々はこれをしっかりとやっています。
付近住民の方のご理解なければ、工事を進めることが出来ません!
新築したばかり隣接者の方から、家が新しいので支障が出ないようにお願いいたしますとのことでしたので、注意して行いますとお伝えしました。
解体工事のため音がかなりするとのお断りしした際、埃等で洗濯物を干した場合の心配もされていましたので、工事個所を防音シートで覆いますので音は緩和されること、埃もシートや水かけを行って、できる限りの対策としますとお話をして、ご納得いただきました。
解体職人さんに危険予知表に基づく安全上の注意・安全対策(ヘルメットの確実な着用等)の徹底と作業時の注意をして、いよいよ着工です。
特に、隣接フェンスと解体建物の間が2m。全面道路幅が4mと2tダンプが出入りするには非常に厳しい状況でしたので、道路通行車・歩行者等に注意し事故等が起こらないように気を付けるよう指示しました。
このような狭い場所でしたので、重機が入れる余地ができるまで、2階は手作業で丁寧に解体していきます。
1階部分の庇等がある程度撤去できた状態で、小型重機を投入することが出来ました。
重機のオペには安全旋回距離を取り、人・物に当てること無く注意して作業するように指示し、安全第一で工事を進めていきます。
雨も降りもしましたが、解体・敷地整地・廃材処分と問題なく工事が終了しました。
整地終了後、施主様にもご確認、ご了解を頂きました。
今後は、解体跡地の整備について施主様に整備案をご提案し、跡地活用のお手伝いが出来ればと思いました。
施工クループ 川端