アスベスト
アスベスト(石綿)ってご存知ですか。
聞いたことはあるけど、自分には関係ない。昔の話でしょ⁈
って、思われている方が多いと思います。
ですが、リフォームをしていたら、まだそこら中にアスベストが使われている物が残っていると気付きます。
例えば、居宅ではキッチンパネル、ユニットバスの壁や天井、屋根材、塗料・・・
工場では外壁パネル、室内の天井、床Pタイル・・・
美和では、幅広く改装や補修を承っているので、毎日のように「アスベスト」という単語が飛び交います。
このアスベストの取り扱いは、今年10月から義務化とされ要資格者でなければ、調査も解体作業も廃棄さえもできません。
それくらい身体に悪い物質で、それを空気中に飛散させてしまわないよう厳重に注意して作業する必要があります。
しかし、私自身何も知らされていない頃は、当たり前のように頭の先から足の先まで真っ白にして解体を手伝っていました。
今思えば、とても恐ろしいことです。
現在は、飛散度合いやアスベスト含有量によって防護具や設備は変化しますが、タイベックと呼ばれるニュースでよく見かける真っ白な防護服を着て、手袋、眼鏡、息が苦しくなるフィルター内蔵のマスクを着用し、アスベストの尖った繊維が肺や肌や目に刺さらないよう防護して作業を行います。
また、高所作業となると防護服の上からさらにフルハーネスとヘルメット着用となるので、それはそれは物々しい格好となります。
そんな状況をみると「命を張ってる仕事だ」と痛感します。
参考までにアスベストの画像を添付します。
アスベストは一種類ではありませんが、形状はみな針のように尖った形をしています。
この針のような物が肺に刺さりガンとなるのです。
そしてアスベストは、強力な酸性の物質でも溶かすことのできない物質なので一度身体に入ると一生体の外へは出てきません。
繰り返しになりますが、こんなに身体に悪い物ですので慎重に作業が必要です。どうか皆様ご安全に。
島袋 律子