外壁塗装の塗料について

2021/04/26(月) リフォームのこと

外壁塗装のご依頼に基づき、幾度となく現場を担当させていただいています。

他の工事の現場確認の際にも、

「まだ塗装しなくていけますか?」

「壁の表面が少しひび割れしていますが大丈夫ですか?」

「壁を触ると手に白いものが付きます。」

「前回の塗装から10年以上経ちますが大丈夫ですか?」等

一度外壁を見て下さいとの声を多々お聞きします。

 

特にモルタルの外壁で最も起こりやすいトラブルである「ひび割れ(クラック)」は、早めに対処しないと雨水を溜め込んでしまい、下地を傷める原因になります。

また住宅の外壁で最も主流なサイディングなら、サビの発生や、塗膜の劣化によって白い粉が現れる「チョーキング現象」などが起こります。

このような状態が出てくれば、そろそろ塗り替えを考える必要があると思います。

ぜひ弊社にご相談いただければ幸いです。

リフォームの【お問合せ】はこちら

 

では、外壁に使う塗料にはどのような種類があり、耐用年数はどれくらいあるのかメーカー等の資料に基づき紹介したいと思います。

外壁の塗料の素材や性能は実に様々ですが、耐久性のあるものを選ばないと、すぐに塗り替えや補修が必要になってしまいます。

塗料の種類は9種類ありますが、主な物を紹介させていただきます。

1.アクリル:最も安価な塗料ですが、耐用年数が3〜8年と短く、すぐに塗り直しのメンテナンスが必要になるため、最近では外壁のメンテナンス用として採用されるケースはあまりありません。

2.ウレタン:主成分がウレタン樹脂である「ウレタン塗料」は、柔らかい素材なので密着性に優れています。ゴルフボールの塗装にも使われるほど細かい箇所や曲面にも対応でき、複雑な形状の外壁にも最適です。またモルタル・鉄・アルミ・コンクリートの外壁とも相性が良く、弾力がありゴムのように伸縮する製品もあるので、木材にも塗装可能です。剥がれにくく硬度があり、耐用年数は5〜10年です。

3.シリコン:主成分がシリコン樹脂である「シリコン塗料」は、総合的に住宅保存にかかるコストを大きく削減できると言われるほど、非常にコストパフォーマンス性の高い塗料です。「塗料選びに迷ったら、シリコンが良い」と勧める塗装業者も多く見られます。耐久性・耐水性・費用などのバランスが良く、耐用年数は7〜15年です。透湿性に富んでいるため結露が発生しにくいことも、人気の理由の一つです。弊社もこのシリコン塗料(水性セラミシリコン:SK化研製)をおすすめしています。ワンランク上のプレミアムシリコン塗料もあります。従来のセラミシリコンより耐用年数は上です。)

4.フッ素:フッ素樹脂を使った「フッ素塗料」は、耐熱性・耐寒性が高いため、あらゆる気候に対応できる上、耐用年数も12〜20年と非常に長いのが特徴です。費用が高いので、一般住宅では、外壁よりも施工面積の狭い屋根にのみ採用されるパターンが多いです。雪が滑り落ちやすいので、積雪地帯の屋根の塗装でも親しまれています。酸性雨や紫外線に強く、汚れが付着しても雨で流れ落ちるため、長い期間メンテナンスをしないで済むことから、陸橋や鉄塔、高層ビルなどの塗装でも好まれています。

 

以上、4点を紹介させていただきました。

また、これからの暑い季節に対応する塗料「遮熱塗料:クールテクトSi」があります。

これは、太陽光からの外壁の温度上昇を低減し、室内の省エネに貢献するものです。

上記症状の外壁でしたら、大事な建物の耐用年数を伸ばすためにも、外壁塗装をお考えになってはいかがでしょうか。

施工グループ 川端

11ページ (全19ページ中)