リフォームで「涼温な家」に進化して快適な住まいに!

 3月に入り気候も暖かくなってきたかなと思っていたら、今日は春風が冷たく肌寒い天気になりました。寒い中、朝の庭掃除が終わり事務所にもどると「涼温換気」の暖かい空気に包まれほっこりとします。室温は21.5℃。暑くも寒くもない心地よい感じです。

 さて、今回はリフォームで「涼温な家」が完成しましたのでご紹介したいと思います。

 この家は、大阪府堺市に約15年前に建てられました。元々は「ソーラーサーキットの家」で外断熱工法・樹脂サッシ、第三種換気設備でしたが、途中に第一種換気設備に変更されています。それから、空調設備ですが、暖房はクレダ(蓄熱式電気暖房器)、冷房はエアコンによるものでした。今回の工事は「涼温換気」への換気・空調設備の改良となりますので、2台あったクレダ、2階廊下天井に設置されていた天井カセット型エアコンは撤去されることになりました。

〈 撤去された天井のエアコン 〉

涼温換気」をリフォームで採用するにあたり、大事なポイントが何点かあります。

家の断熱性能・気密性能:ソーラーサーキットで建てられていますので基本性能がしっかりとしています。木造軸組み工法+外断熱工法+樹脂サッシ。気密性能を表す、相当隙間面積(C値)は現場にて測定しましたが0.8㎠/㎡と良好な数値でした。

涼温換気システムの設置場所の確保:今回は2階小屋裏収納部分に設置することになりました。毎月1回の空気洗浄フィルターのメンテナンスがあるため、広さや天井高さが要求されます。

〈 小屋裏:エアコンと換気本体 〉

センターダクトの設置場所:建物の中心に近く、小屋裏から2階、1階、床下までセンターダクトを一直線にて通すことができるスペースを検討しなければいけません。

〈 2階廊下給気口:センターダクトより 〉

各部屋の給気・排気口の設置場所及び配管ルートの確保:居室には給気・排気口が最低でも1ヶ所ずつ設置されます。空気の流れをよく検討して位置を決めていきます。

         

          〈 1階リビング給気口 〉      〈 1階和室給気口・天井板同色に塗装 〉

工事範囲の縮小と工期の短縮:リフォームの場合はお客様が生活しながら工事を行っていきます。現場養生しますが、埃・音・匂いが当然発生します。お客様も工事期間中はご協力いただきますが、我慢しながらの生活ですのでストレスが溜まります。この範囲と期間を少しでも縮めることが重要です。

〈 床・壁を養生して埃を防ぎます 〉

上記の①~⑤のポイントを検討して、お客様のご協力のもと、ようやくリフォーム工事が開始できるのです。

今回はお客様に2週間程度仮住まいしていただきましたので、工事が順調に進めることができました。M様には本当にご迷惑をお掛けしましたが、ご協力いただきましてありがとうございました。

        

     〈 工事着工前 ホール:クレダは撤去 〉  → 〈 大工:俣野棟梁が壁下地を造ります 〉

 

           

  → 〈 壁ボードが貼られクロスパテ下地施工中 〉 → 〈 飾り棚の上下にダクトがありリビングへ給気 〉

 

           

  → 〈 飾り棚の扉を設置して完成 〉     〈 飾り棚の上下のダクトからリビングに給気 〉

  今回はお客様に2週間程度、仮住まいをしていただきましたので、工事を順調に進めていくことができました。

 M様ご家族には本当にご迷惑をお掛けいたしましたが、ご協力をいただきましてありがとうございました。

 その後、何回かご自宅をお伺いした時に「大変暖かくて快適に暮らしている」という言葉をいただき嬉しく思いました。ご家族が健康でいつまでも四季快適にお過ごしください。

 これからも、新築・リフォームを問わず「涼温な家」を美和工務店はお届けいたします。


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営業・設計グループ 中薗 登