N様と『涼温な家』

先週の金曜日、堺市のN様邸を訪問し、奥様と少し話しをする時間があり、人生にとって一番大切なものは何だろうか。という興味深い話になりました。

N様の御主人は、金属加工の工場を経営されていて、2年前に病気で亡くなられ、息子さん達も独り立ちされて今は、奥様がお一人で暮らされているとの事。

御主人が健在の頃は、休みの日でも

「ちょっと工場に行って来るわー。と云って仕事場に行かれるような人で、又、二人でよく喧嘩もしました。

でも、居なくなってみると、二人で頑張って来た色々な事が思い出され主人が残してくれたこの家の中の1つ1つの傷も懐かしく思われます。

年齢的にも、これから二人で旅行でもしましょうか。と言っていた時でしたのに。」

でも、奥様はすごく明るくお話して下さいます。

この明るさは何なのだろう?と思い、質問してみると。

「主人が元気な頃、もし私が一人になっても、自身の健康の事を考え、主人と過ごしてきた時間以外に、自分自身の趣味を考えた時間を作り、水泳や卓球を始め、その仲間を大切にして来た為、今でもその仲間との交流があり、落ち込む事無く明るく元気に過ごす事が出来るのです」

と言われました。

 

やはり人間って、一人では生きられない。

人との交流が必要で、その中で”喜怒哀楽”があり、怒ったり笑ったりしながら生きていくのだと考えます。

その中で、家ってどんな位置づけになるのだろうか?と考えてみると、物の中で一番大切な物ではないだろうか?

”帰る家がある”と自分で思えるだけでも、人は安心感が得られるのではないのだろうか?

そこで、もう少し考えてみると”帰りたくなる家”があれば、どうだろう?

家に一緒に住んでいる家族や、独り立ちして出て行った子供達が”帰りたくなる家”と思えるような家。又、色々な趣味の仲間が”行ってみたくなる家”と思える家。

このような家をつくり住んでみたいと思わないだろうか?

家の中の空気がきれいで、おいしく感じ、又、温度や湿度が整った家が有ればきっとみんな”帰りたくなる家”又、”行ってみたくなる家”になるのではないだろうか?

美和のつくる『涼温な家』は、この”帰りたくなる家”又、”行ってみたくなる家”にあてはまっている。

だから私は『涼温な家』を作り続ける。

近藤 正隆

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