「何百分の1軒」
2016/07/05(火)
新築のこと
梅雨時期はいつも天気予報と工程表の両方とにらめっこの日々なのですが、今週に入り驚く程の快晴が続いております。
新築工事現場の工程にとって雨はなかなか恵みの雨とはなりませんが、ここ数日の暑さは現場作業の職人さんにとってもなかなか晴天に恵まれたとは言えない様子です。
いよいよ今年も夏本番です、水分補給と休憩をこまめにとって全現場無事故無災害に努めて参ります。
「施工者にとっては何百件の中の一軒である。施主様にとっては一生の中の一軒である」
先日上棟されました堺市K様邸の起工式で牧師さんが言われた言葉です。
まさにその通りなのです。
建築に携わって20年以上の月日が過ぎ、私も沢山の現場と経験をさせて頂きました。
いつも「初心を忘れないこと」を信念に取り組んでおりますが、時代と共に作業の効率化やスピード化と向き合うことも多く存在します。
「慣れ」という言葉ほど、プラスとマイナスを持ち合わせたものは無いかもしれません。
牧師さんに絶対に忘れてはいけない施工者の心構えを伝えて頂き、気持ちの帯を締めなおした後、全員が同じ方向を向いている様に感じました。
現在、K様邸は大工さん達の頑張りによって上棟後の屋根仕舞も無事に完了しています。
私はその屋根に上りますと、いつも思う事があります。
ここから眺める景色を施主様に見て頂きたいなと。
北側に「あべのハルカス」が見え、南側の遠くには「金剛山」がはっきりと映ります。
ここからの眺望は住まわれる方にとっては特別なものであり、なかなか見る機会のない景色かと思います。
この夏、何百分の1軒の現場で大きく成長させて頂くことになりそうです。