建物が悲鳴を上げる前に
2023/11/14(火)
リフォームのこと
お客様から、外壁ボードの端が浮いているようで、雨漏りも発生している。
一度見に来てほしいと、ご依頼があり伺いました。
現状は2階部分の外壁ボード(約5枚分)の端が少し浮き上がり、目地コーキングが剥がれている状況でした。
外壁ボードの端が浮き上がりコーキングが外れている
雨漏れは、1、2階共に窓側天井付近からで、通常の雨では見られず吹き降りの時に見られるとのことでした。
原因は浮き上がった外壁ボードからの雨の浸入が考えられますが、しっかりとした点検が必要です。
家は戸建て、築20年。その間一度も屋根を含め塗装はしていないということです。
念のため、1階外壁面の点検をしたところ、コーキングの剥離と壁面のチョーキング現象が目につきました。
お客様には、心配されている外壁ボードの状態と同様にコーキングの劣化状況も悪くバックアップ材の取れているところもあり、早めのコーキング打ち替えと塗装が必要とお伝えしました。
外壁ボードが浮いているのは一面だけですが、点検をして簡単な補修で終わるのか、ボードの取り替えが必要なのか確認する必要があり、状況によれば経費がかなり掛かることになります。
このような状態になる前に、ご自宅の壁などの目視点検、壁を触ってみて手にチョークのようなものが付かないかチェックしましょう。
塗装により壁面の耐用年数を図ることができ、強いては建物の耐用年数を伸ばすこととなります。
塗装は、竣工後約10年頃から必要とされています。
コーキングや外壁材にひび割れを見て見ぬふりをされている場合、外壁の張り替え、または状況により建物躯体の補修など、高額な大規模工事に発展しかねません。
皆様の大切なお住まいを守るためにも、適時、適切なメンテナンスが必要です。
施工グループ 川端