屋根材の活用

2023/02/24(金) リフォームのこと

最近ではあまり見られなくなりましたが、20年以上前ぐらいの家屋では、ベランダ正面壁に屋根材を使用している住宅はかなりありました。

今回は、通常屋根材で使用されるものを壁材の一部に活用している住宅の補修についてです。

お客様から、「ベランダ外壁が色褪せてめくれがあり、改修をお願いしたい。」とのお話があり、現場を確認したところ、経年による劣化と損傷がありました。

既設屋根材はアスファルトシングルというもので、ガラス基材にアスファルトを浸透させたシート状の屋根材で加工しやすいため、ベランダ外壁にも使用されたものでした。


施工前(玄関屋根)


施工前(ベランダ外壁)

今回は、経費を多くかけず、今の庇形状のベランダ外壁の趣を残してリフォームすることとし、増し張り工法をお客様にご提案しました。

工事手順は、ベニヤ板で下地を作りルーフィングを張り、上張りとしてリッジウェイ(ガラス繊維の屋根材:これもアスファルトシングルと同様に軽くて加工しやすい)を使用してイメージチェンジを図りました。

この時に、玄関屋根(在来カラーベスト葺き)もベランダ外壁と同様にリッジウェイにイメージチェンジしました。


施工後(玄関屋根)


施工後(ベランダ外壁)

現在のベランダ外壁は、サイディングボードに塗装仕上げが多く、中には軽量タイル壁のものが多く使われていますが、屋根材を使用したベランダ外壁も良いものです。

 施工グループ 川端