庇の効果

2023/04/28(金) リフォームのこと

これから夏のシーズンが近くなり、日射しが強く感じることが多くなってきます。

日本では、冬季に日射量を多く取り入れるために南側に大きな窓を設けることが一般的です。

その反面、夏には強い日射しが室内に入り込むことになります。

そこで、季節によって異なる南中時の太陽高度の高低差を上手く利用した建築部材が庇です。

太陽高度の低い冬季には庇に邪魔されることなく日射を得ることが出来、夏の太陽高度が高い時は庇により遮光することが出来ます。

真夏の射熱を遮断するには、室内に設置するカーテンやブラインドより、庇のほうがはるかに大きな遮熱効果が得られます。

日本で最も日射しが強いのは梅雨明けから残暑の頃です。

日射角度である60度位までの日射を遮る庇の出幅としては、高さ2ⅿ位の掃き出し窓では60~80㎝、腰窓では、40~50㎝であることが理想とされています。

庇は「日除け」のみならず「雨除け」効果もあり、窓を風雨からの汚れも軽減されます。

今はアルミ製のYKKコンバイザー等、簡易に取り付け出来る製品もあります。これからの夏に備えて庇の無いところは、一度考えてみては如何でしょうか。

施工グループ 川端

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