山々が深緑に色づく6月を迎えました。
例年ですと蒸し暑さを感じるこの季節なのですが、今年は朝晩の肌寒さを未だに感じます。
汗をかかずに涼しく過ごせることは私にとってはありがたいことです。
そして、昨日、九州地方は梅雨入りしました。
近畿地方も間もなく梅雨入りするものと思われます。
7月下旬頃の梅雨明けまで雨被害がないことを祈ります。
今月は河内長野市でお客様のご厚意により、構造見学会を6/17(土)、18(日)の二日間で開催いたします。
一般の住宅会社では構造見学会を開催することは少なく、完成見学会がほとんどではないかと思います。
美和の造る「涼温な家」は、内装下地のプラスターボードを施工する前の構造材をぜひ見ていただきたいです。
柱・土台は4寸角の桧無垢材、梁は中国木材㈱:ドライ・ビーム(ベイマツ無垢材)を採用して高品質な骨組みを形成しています。
梁幅も4寸ですから、一般的な住宅よりもかなり骨太な印象が残ります。
ご来場いただいたらすぐに感じることなのですが無垢材の持つ木の香りが辺り一面に広がっています。
以前にあるお客様が壁仕上材を貼らずにこのままの状態にしていたいなとおっしゃったことがありました。
見えない部分にも美和のこだわりが存在します。
土台敷き(桧無垢材4寸) 建て方作業中(2階小屋組み施工中)
土台の桧無垢材は防腐防蟻対策として薬剤処理することなく樹種そのもので有効であることが認められています。
また、今回も地震対策としてTRCダンパーを採用させていただきました。
これは制震の働きをするものです。
通常に使用する筋かい・TIP構法にて耐震性(美和工務店は耐震等級3を標準としています)を高め、制震ダンパーを付加することで繰り返しの地震にも強い建物を造ることができます。
ダンパー内部に内蔵された特殊粘弾性ゴムが地震のエネルギーを熱に交換して発散するしくみで地震時の揺れを低減します。先の熊本地震では繰り返し発生する大きな余震によって崩壊した建物がほとんどでした。
TRCダンパーはこれらの余震に力を発揮する制震部材となります。今後、増々需要が増えていくと思います。
TRCダンパー設置
5/11の弊社社長のブログでもありましたが、全国地震動予測地図2017年版が発表され、これを見ると太平洋側の沿岸地域はかなりの高確率で30年以内に震度6弱以上の震災に見舞われることになります。
これからの家造りは耐震・制震は必須となることでしょう。
今回は涼温換気のことはあまり触れませんでしたが、美和の造る「涼温な家」の三大要素は
①気密性・断熱性を追求した完全外断熱工法。
②日本の風土に適した骨太の安定した強固な木造軸組工法。
③上質な空気質で住み心地のよさを提供する涼温換気システム。
となります。
今回の構造見学会も上記①~③の実物をご覧いただけます。お時間があればぜひお越しいただきたいと思います。
営業・設計グループ 中薗 登