価値を高める家づくり(その2)

(その1)では、年を重ねた時の夫婦の会話を生む方法について述べました。

(その2)では、日々生活する家の中の安全の確保について考えてみます。

家の中で生活する上で、気を付けなければならない事の一番は、浴室と脱衣室の温度差だと思います。

特に真冬、浴室から脱衣室に上がった時、又浴槽に入るため脱衣室で脱衣した時、ヒートショックが起こり絶命する恐れがあります。

対策としては、建物全体を外断熱とし、気密を確保した家づくりを行う事です。

(床面のバリアフリー化は、もう一般常識化されていますので、これからは室内温度のバリアフリー化です。)

 

【手摺の設置について】
手摺は使用する人の高さや位置を良く確認してから取り付ける事。
特に浴室の中は複雑です。しっかり確認してから取り付ける事が大切です。

【キッチンの高さについて】
人の一生を考え振り返ってみた時、一般的には夫婦2人で暮らす時期が必ずやってきます。
(その1)でも述べましたように、夫婦の会話を大切にする努力として、食後の皿洗いを提案しました。
キッチンに立った時、キッチンの高さが身体に合っていない場合、5分もたたないうちに腰骨がちぎれるみたいに痛みが走ります。
これはキッチンの高さが身体に合っていないからです。
キッチンの高さが、高い場合は履物等で調整できますが、低い場合の調整はなかなかできません。
キッチンを選ぶ時は、誰の身長の高さに合わすかを良く検討する必要があります。

家づくりは、本当に色々なものの組み合わせですので、将来の事を十分に考えて家づくりをすれば、より一層の価値ある家づくりが出来ると私は思います。

近藤 正隆