ご先祖様の息吹を伝え継ぐ『涼温な家』 パート2

N様邸の現場では、基礎工事が始まり、鉄筋の組立てが進んでいます。

並行して、大工さんは、仮置きしている材木屋さんの作業場にて、回収した大きな丸太梁や、柱の加工に取り掛かりました。

ところが、製材所の社長さんから連絡が入り、このままでは製材出来ないとの事。

最初の打合せの時、回収材に付いている釘やビス、金物は鋸の歯が折れるので、撤去しておいて欲しい。との話があり、事前に大工さんにて撤去しておいたのですが・・・?

良く聞いてみますと、木材にのめり込んだり、くっついている砂や小さな石も歯が折れるから製材にかける前に木材を全て洗わないと駄目との事。

急遽、亀の子たわしに雑巾、バケツ等を持って、私と常務の二人で洗いに行ってきました。

木材を並べて、ホースで水を掛けながらゴシゴシ洗っていきます。

1本1本洗って行くうちに、小さなビス2本、小さな釘が1本が発見されました。

製材所の社長さんが言われた訳は、ここにあったのかと思いました。

又、製材所の社長さんからは「木というものは、製材する人にとっては本当に怖いものなのです。猟師さんが撃った散弾銃の弾が木の中に残っていて、鋸の歯が折れた事もあります」とのお話を頂きました。

 

そこまで考えがなければならないのか。と驚いた一日でした。

8月8日の上棟式に向かって作業が進んで行きます。

関連記事:古民家再生・『涼温な家』への挑戦!!

近藤 正隆

20ページ (全29ページ中)